第201章 3対1

堀口景介は顔に困惑の表情を浮かべた。時枝秋は本当に手術を手伝うつもりなのか?

彼は端正な顔で両親を見つめ、妹を説得してもらいたかった。

しかし、予想外にも尾張靖浩は「時枝秋に付き添ってもらおう」と言った。

どうせ彼の足の怪我は何年も経っているし、どの国の名医にも診てもらったことがある。

時枝秋がこれほどの孝行心を持っているなら、両足どころか、この命さえも彼女に任せてもいい。

時枝秋と過ごす時間が長くなるにつれ、この娘を少しも不自由させたくないと思うようになった。

堀口景介:「……」

ただただ言葉を失った。

堀口碧も「妹に付き添ってもらえばいいわ。どうせ成功率は六割しかないんでしょう?最悪の結果になったとしても、どれほど悪くなるというの?」と言った。

堀口景介:「……」