第219章 ごめんなさい、うっかり踏み潰してしまいました

彼女のこの親密な仕草に、目の前の男性の耳が真っ赤に染まった。「お姉さん、優しいね!」

時枝秋:「……」

藤原修は一体どんな封印結界を解いたのだろう?

彼のあの照れくさそうで可愛らしい眼差しで見つめられ、時枝秋は彼に萌え死にしそうになった。このような表情が彼の整った顔に浮かんでいても、少しも違和感がなかった。

思わず手を伸ばして、彼の髪を撫でた。

この仕草は以前からしたいと思っていたが、藤原修の前では、さすがに大胆すぎるわけにはいかなかった。

ふわふわの髪は触り心地が本当に良かった。

藤原修も満足げな表情で、瞬きしながら時枝秋を見つめ、その瞳には子犬のような忠誠と憧れが溢れていた。

「違う、あなたの頭の中で考えているのは誰なの?」時枝秋はようやく違和感に気付いた。お姉さんって誰?