会場内では皆が激しく議論を交わしており、錦心の脚本をめぐって、投資家たちは直接資金を投じると言い出していた。
投資家たちは商売人だけに、豪快で、小林凌や文岩輝明のように言葉を飾ることなく、直接的に目的を口にした。
一部の俳優たちは、彼らのように利害関係を直接口にできないことを悔しく思い、投資家たちの議論を見守るしかなく、一切口を挟めなかった。
龍崎雄も首を振った。ある人々にとって、映画は夢であり、信念であり、人物の共感と魂を伝える媒体であり、観客が感情を託し、人生の深みを広げる芸術作品である。
しかし、ある人々の目には、映画作品は単なる投資して金儲けをするための商品に過ぎない。
確かに、金儲けに善し悪しはなく、恥ずかしいことでもないが、これらの投資家たちがそれをあからさまに口にし、おまけに尾張靖浩を踏みつけようとするのは、心の底から反発を感じずにはいられなかった。