龍崎雄は投資の件で、家で泥酔していた。
今や投資家が撤退したというニュースが広まり、皆が彼の失態を見守っているところだった。
冷ややかな言葉を投げかける人もいた。「『私の人生を歌う』のプロデューサーを一度やっただけで、調子に乗りすぎたんだ。何をやっても儲かると思い込んで、ヒット作が出せると勘違いしたんだろう?龍崎プロデューサーは浮かれすぎて、今頃は痛い目に遭ってるんじゃないか?」
「人は一歩一歩進むべきだよ。プロデューサーはプロデューサーとしての仕事をきちんとこなすべきで、他のことは専門家に任せるべきだ。手を広げすぎるのはよくない。」
「錦心の脚本が無駄になってしまうのが残念だ。今回は本当に腐らせてしまうことになりそうだ。」
龍崎雄はこれらの噂話に心を痛め、数日間部屋から出なかった。