時枝秋は笑って言った。「はい、兄さんの言葉を信じています」
駐車場で、堀口碧が二人に向かって早足で歩いてきて、尾張靖浩を支えた。
「あなた、大丈夫?時枝秋も来てるの?」堀口碧は心配そうな表情を浮かべた。
「お母さん、お父さんの足は大丈夫だよ」
堀口碧はそれを聞いてようやく安心したようで、嗔むように言った。「もう、あなたったら。私に付き添わせてくれないで、一人で行くって。自分で歩けるかどうか試してみたいなんて言って。私をこんなに心配させて」
「いつも君に支えてもらって、君も大変だろう。少しは休んでほしくてね」尾張靖浩は笑いながら言った。
時枝秋は両親のこの様子を見て、自分が明るい光を放っているように感じた。
堀口碧は時枝秋を見て言った。「時枝秋、今回のお父さんの足の怪我の回復は、本当にあなたのおかげよ。あなたがいるおかげで、毎日機嫌がいいの」