彼の静かな表情に、誇りの色が隠しきれずに浮かんでいた。
すぐに眉を少し上げ、画面を一瞥し、カメラが時枝秋に向けられた時だけ、少し視線を留め、カメラが過ぎ去ると、彼の視線も素早く戻った。
まるで体内にレーダーが装備されているかのように、時枝秋が映る画面を正確に捉えることができた。
彼が落ち着いてペンを取って署名するのを見て、園田一帆は突然理解した。この方は時枝秋が優勝し、満点を取れることを確信していたからこそ、このように楽しんで観戦できていたのであり、全く心配していなかったのだ。
単純なのは自分の方だった。
この結果が発表されると、コメント欄は祝福の声で溢れかえった。
時枝秋のファンは言うまでもなく、時枝秋が受賞し、日本代表チームが受賞したことを、皆誇りに思っていた。