第388章 私に付いて学んでみませんか?

彼は以前時枝秋と第二中学校に行くことがあまりなかったので、定戸市大学と清加大学の学長が一緒に時枝秋を訪ねてきた場面を見たことがなかった。

木村裕貴は比較的落ち着いていて、「小林学長」と挨拶した。

小林達朗は時枝秋に言った。「ようこそ。本来なら車で迎えに行くと言ったのですが、木村さんが余計な手間は不要だとおっしゃったので、私が特別にここで待っていたのです。」

時枝秋のこの成績で、定戸市漢方医科大学を選んだことに、清加大学と定戸市大学の学長は今でも悔しがっているのだ。

小林達朗も、自分がこのような日を迎えられるとは思っていなかった。歩き方も話し方も少し威厳を増していた。

「小林学長、ご面倒をおかけします」と時枝秋は丁寧に言った。

「いいえ、当然のことです。もっと早くお会いすべきでしたが、なかなか時間が取れなくて。」

主に時枝秋に時間がなかったのだ。

陸田は後ろについて歩きながら、この挨拶を聞いて、まだ現実感が湧いていなかった。

小林達朗は時枝秋に予定を説明した。「木村さんから聞いた話では、あなたは今後授業に出る時間が多くないそうですね。しかし、この専攻を選んだ以上、基本的な知識は身につけていただきたい。国粋を発展させるためにも、まったくおろそかにはできません。」

時枝秋は頷いた。「分かっています。」

小林達朗は少し残念に思っていた。時枝秋が純粋な古代漢方医学専攻を選んだことを。

漢方医科大学には実際、漢方西洋医学統合研究などの様々な専攻があり、純粋な古代漢方医学専攻は学ぶ人が少なく、習得も非常に困難だった。

この専門分野では、より多くの時間をかけて沈潜し、積み重ねていく必要があった。

しかし、言うべきこと、話し合うべきことは、すでに早い段階で済ませていた。

定戸市大学と清加大学さえも断る時枝秋のような人物は、当然簡単には説得できない。

そのため小林達朗も今は多くを語らず、ただ簡単に学校の状況を説明するだけだった。

道中、多くの人が時枝秋に気付いたが、学長が付き添い、後ろには他の学校関係者もいたため、誰も挨拶に近寄る勇気はなかった。

小林達朗は時枝秋を連れて、古代漢方医学専攻の学部長室へと向かった。

漢方医学専攻は習得が困難で人数も少ないが、一度習得すれば、その効果は西洋医学の比ではない。