第429章 何が「難怪」なのか

二人が出てきたとき、思わず頭を振った。「私たちは古代漢方医学の専門家なのに、自分たちでさえ自分たちがうまくやれると信じていない。外部の人々がどうして信じることができるだろうか?」

「古代漢方医学は衰退しているからこそ、私たちはより一層努力して持続しなければならない」と小林学長は言った。「あなたの医術は素晴らしい。だからこそ、もっと努力して学生を指導し、彼らをしっかりと育てなければならない」

大野平と小林学長が奔走していると聞いて、張本豊年も同類として心を痛めたが、彼はより悲観的で、あまり大きな期待を抱いていなかった。

彼はただ古代漢方医学が完全に取って代わられる前に、自分の手中にある資源をしっかりと握っておきたいと思っていた。

幸いなことに、上層部はすぐに大野平と小林学長の申請を承認し、大野平のクラスに一つのチャンスを与え、彼らに漢方西洋医学統合専攻と比較させることを決定した。

ニュースが届き、大野平はほっと息をついた。

しかし、より多くの人々が古代漢方医学専攻の人々のために心配していた。

このような競争で、必勝の結果などあるだろうか?

……

定戸市漢方医科大学附属病院は、典型的な漢方薬医療機関である。

名前に漢方という言葉が含まれているにもかかわらず、実際には、現在すべての専攻の学生が学ぶ知識と内容には、西洋医学の基礎が含まれている。

西洋医学はその精密な機器、現代的な治療法と検査手段により、医学界での地位をますます占めるようになっている。

漢方医学のあらゆる精髄を保持している唯一の専攻は、古代漢方医学専攻である。

しかし古代漢方医学専攻は衰退しており、多くの天才医学者が現れ、全体の運勢を挽回したにもかかわらず。

時枝秋が所属する実験クラスも、現在このような状況に直面している。

実験クラスが実習の機会を得た後、すぐに漢方西洋医学統合クラスと一緒に附属病院に入り、実践活動に参加した。

時枝秋以外にも、陸田円香、佐山詩絵、陸田景久、斎藤修平がこの機会を得た。

漢方西洋医学統合専攻から来た3人の実習生は、その専攻のエリートであり、引率の教師が互いに紹介した。

「黄瀬沢、龍崎元輝、高木孝明」

向かい側の3人は時枝秋たちを一瞥し、その目には抑えきれない軽蔑の色があった。時枝秋もいるのか?