陸田景久も続けて言った。「人に何か言われたからって、どうだというんだ?学ぶべきことは学ばなければならない。この専門がまだ存在しているということは、それなりの用途があるということだ。自分で自分を卑下していては、何になる?」
斎藤修平はようやく元気を取り戻して食事を始めた。
午後、橋本先生はついに皆にチャンスを与えた。
「陸田景久、君たちのグループは、顔面神経麻痺に対する漢方治療に参加できる。最近、病院では20人ほどの顔面神経麻痺患者を受け入れているが、そのうち7人の重症患者は現在の治療法では効果が芳しくない。しかし、彼らが君たちの治療参加に同意するかどうかは、彼らの家族の状況と君たち自身の能力次第だ」と橋本先生は言った。
ついに実際の症例に触れることができると知り、皆の気持ちはようやく高まった。