しかし心の中の絶望は抑えることができなかった。もし状態が本当に悪化すれば、虫垂炎が更に深刻な腹腔内瘻に発展し、様々な合併症を引き起こす可能性が非常に高く、その時の結果は想像したくもなかった。
彼は後悔していた。この医療奉仕活動のために、自分の病状を適切に処置せず、一時の油断が一生の後悔につながるかもしれないと。
ようやく、時枝秋の方で薬草が煎じ終わった。
「彼に飲ませて」時枝秋は高木孝明に言った。
高木孝明と龍崎元輝は、どちらも漢方医療のこの一連の治療法をあまり信じていなかった。
今の田中先生と龍崎元輝のような場合、現代の医療機器があれば、関連する検査を経て、病巣がどこにあるかを明確に見ることができ、それから関連する治療と投薬を行えば、問題をすぐに解決できるだろう。