コメント欄も容赦ないものだった:「やはり人気があるときは本当に違うね。以前、小林凌が人気絶頂だったときは、誰もかれもを圧倒していたのに」
「いや、私は堀口正章自身がとびきりハンサムだから、小林凌を圧倒するのは当然だと思うけど」
「まあ、小林凌のファンたちが祝福の言葉ばかり送っているのを見なかった?これは彼の女性ファンが本当に少なくなったことの証拠だよ」
「それはそうだね、ファンたちも諦めたんじゃない?」
小林凌と染宮静里奈が想像していたような、ファンが泣き叫ぶスキャンダルのニュースは、時々現れることはあったが、その数は本当に少なくなっていた。
小林凌の人気は、目に見えて下降していた。
しかし、彼の事務所が黙っているはずがない。
大量の記事を買い取り、繁栄している景色を演出し、ようやくトップスターの体裁を保っていた。
その夜、張本蓮も願い通りトレンド入りした。
彼女の顔がアレルギーによってほぼ台無しになったという事件が、社会ニュースに取り上げられたのだ。
専門家も出てきて注意を促した:「花粉はアレルギーを引き起こしやすいものです。そのため、免疫力の低い方は、花粉に直接触れることをなるべく避け、特に普段あまり身近にない種類の生花には触れないようにして、危険を防ぎましょう」
彼女のアレルギー事件についても様々な議論が交わされた。主に、その夜花を持っていた女性芸能人は大勢いて、撮影された写真も皆美しく、全員が無事だったのに、彼女だけがアレルギーを起こしたということだった。
マネージャーの車の中で。
木村裕貴はこっそり時枝秋を見て尋ねた:「時枝さん、張本蓮の件、あなたがやったの?」
「どう思う?」時枝秋は珍しくふざけて、目をパチパチさせた。
木村裕貴は今、自分が当初時枝秋のそばに残れたことをますます喜んでいた。
彼は言った:「あなたがやったにせよやってないにせよ、彼女の自業自得だよ」
時枝秋は笑った:「そうでしょ」
時枝秋の化粧品にアレルギー物質を入れようとした張本蓮自身が、良からぬ考えを持っていたのだ。
時枝秋は単に彼女がしたことを返しただけだった。
しかも、時枝秋は実際には何もしていない。彼女はただ花が好きだったから、写真を撮るためにそれらを手に取っただけだ。
張本蓮がそれを取りに行くかどうかは、時枝秋とは全く関係なかった。