「大丈夫よ、ちょっと何かが付いただけ」
「何かが付いただけには見えないわね...鏡を見てみたら?」
張本蓮は大集合写真の機会を逃したくなかったが、顔のかゆみは我慢できる範囲を超えていた。
彼女は急いで外に出て、スマホのフロントカメラを開いた。見た瞬間、気絶しそうになった。
彼女の顔には大きな赤い発疹ができており、気づかないうちに掻いて赤く腫れ上がっていた。
手で触れると、赤い発疹がさらに広がったように見えた。
顔はアーティストの命だ。
張本蓮は集合写真のことも忘れ、すぐにマネージャーを見つけて病院へ急いだ。
彼女は必死に隠そうとしたが、記者たちは彼女の顔の赤い発疹と腫れを撮影していた。
張本蓮が病院に行ったと聞いたパパラッチも急いで後を追い、盗撮した。
時枝秋はこの出来事をあまり気にせず、ポーズを取って大集合写真に参加した。