第511章 アレルギーで顔が台無し

「大丈夫よ、ちょっと何かが付いただけ」

「何かが付いただけには見えないわね...鏡を見てみたら?」

張本蓮は大集合写真の機会を逃したくなかったが、顔のかゆみは我慢できる範囲を超えていた。

彼女は急いで外に出て、スマホのフロントカメラを開いた。見た瞬間、気絶しそうになった。

彼女の顔には大きな赤い発疹ができており、気づかないうちに掻いて赤く腫れ上がっていた。

手で触れると、赤い発疹がさらに広がったように見えた。

顔はアーティストの命だ。

張本蓮は集合写真のことも忘れ、すぐにマネージャーを見つけて病院へ急いだ。

彼女は必死に隠そうとしたが、記者たちは彼女の顔の赤い発疹と腫れを撮影していた。

張本蓮が病院に行ったと聞いたパパラッチも急いで後を追い、盗撮した。

時枝秋はこの出来事をあまり気にせず、ポーズを取って大集合写真に参加した。