第526章 あなたとの協力

優れた医薬品事業を持つ会社、例えば染宮家のような家は、四大家族の中で確固たる地位を築くのは自然なことだった。

結局のところ、人は必ず生老病死を経験し、多くの人々が強力な医療資源を持つ家族に頼っているのだ。

この機会に、時枝秋はいくつかの大病院を訪れ、この分野の状況を理解しようとした。

前世の記憶と見てきたニュースを頼りに、彼女はおおよその場所を特定することはできたが、具体的にどの病院かを確定することはできなかった。

考えた末、彼女は仕方なく堀口景介に電話をかけた。

「海外での調子はどう?」

「とても良いわ。外をぶらぶら歩いているところ」

「正章は一緒じゃないの?」

「次兄はデザインで忙しいの。そういえば、お兄さん、アフリカでは毎年細菌感染が蔓延しているけど、そちらでは何か研究をしているの?」