第531章 また私たちの兄さんに絡もうとしている

「どうせ彼女がどんな心持ちであろうと、私たちの兄さんは彼女に興味ないわ!」

「知ってる?今回染宮家は国際ファッションショーのコンテストを主催するの。兄さんは絶対にランウェイに立って、もっとたくさんのファッションリソースを獲得するわ!飛躍的に成長するわよ!」

「私は時枝秋が今回海外に行ったのは、『スーパーヒーロー』の役を争うためじゃないかと思うの。聞いたことない?今、多くの若手女優がこの役を争ってるのよ!」

「時枝秋なんてありえないでしょ?確かに美人だけど、雰囲気が合わないわよね?」

小林凌のファンたちは、時枝秋を貶めることに常に力を惜しまず、ましてや染宮静里奈が背後で推し進めているのだから。

この中傷合戦の中、国際ファッションショーのコンテストも日に日に近づいていた。

今回のコンテストで決勝に進出したデザイナーは、五十嵐博己と堀口正章の他に、他の国からの数人を含め、合計10人のデザイナーがいた。

みんな公正かつ平和にショーのコンテストを進めていたが、五十嵐博己のように狂犬のように堀口正章にしつこく噛みついている者はいなかった。

これは単なる比喩ではなく、実際、五十嵐博己は染宮静里奈が放った狂犬だったのだ。

以前の国際ファッションショーのコンテストでは、今回の五十嵐博己のように、パリでの会場も時間も堀口正章と対決するように選び、すべてのモデルを予約してしまうようなデザイナーはいなかった。

しかし、堀口正章は今や彼を眼中に入れていなかった。

「小林凌が五十嵐博己のオートクチュールを着て、今回のショーコンテストに登場する予定!」

「時枝秋がBrianのメインモデルとして登場する!」

この二つのニュースが出ると、小林凌のファンたちは騒ぎ出した:「また私たちの兄さんに便乗しようとしてるの?」

「どうしてどこにでも時枝秋がいるの?」

「ひどすぎる、兄さんを放っておいてよ!」

「ある女性は本当に諦めないわね、兄さんには彼女がいるのに、まだ第三者になりたがってる!」

「第三者になりたがる女は必ず消えるわ!」

いわゆるトップスターのファンというのは、人を傷つける時には独自の方法があり、白いものでも黒いと言い張る。