第158章:対決

「怖がらないで、私に悪意はないわ。神谷香織とは違うの」

青木岑が心配するのを恐れてか、小林紅はそう付け加えて説明した。

「分かりました。どこで会いましょうか?」

「こうしましょう。車を迎えに行かせます」小林紅は慎重で、場所を直接言わず、運転手に青木岑のいる場所まで迎えに行かせた。

青木岑が待つこと10分もしないうちに、黒いベンツが彼女の前にゆっくりと停車した。

その後、開発区の高級女性会員制クラブに連れて行かれた。

青木岑は頭を上げて一瞥した。このクラブについての噂を少し知っていた。裕福な奥様たちの集まる場所だと言われていた。

一般人は全く入る資格がなく、以前から青木家の大奥様の所有する施設だと噂されていたが、今日見る限り、本当にそうだったようだ。

小林紅は青木重徳の養母なので、青木岑は特に慎重になっていた。