第257章:頼りになる

大石爺さんは食べかけのリンゴを置いて、にこにこしながら青木岑を見て言った。「最近、私のことをよく気にかけてくれて、将棋の相手もしてくれるし、薬も飲むように見守ってくれるし、妻と相談して、あなたに彼氏を紹介することにしたんだ。この間ずっと観察していたけど、青木さんは本当にいい子だね。病院の看護師の中で一番信頼できる。質素な服装で、何より派手じゃない。今時の若い子にはめったにいないタイプだよ」

「そうよ、うちの大石さんがずっとあなたのことを、どんなにいい子かって話してたの。彼の目は間違いないわ」

「あの...ちょっと待ってください、大石爺さん、私は実は...?」

「まだ話さないで、聞いてくれ。私の孫はもう結婚してるから無理だけど、私の四番目の弟に孫がいてね、ちょうどあなたと同じくらいの年で、とても実直な子なんだ。今は空軍の地上勤務で、もう中尉になってる。若くて有望で、これからも昇進していくだろうし、場所も遠くないんだ。S市にいるから、結婚しても、もしS市が嫌なら、ここで仕事と生活を続けることもできる。近いから問題ないよ」