「どうしたの?なんでここにいるの?」熊谷玲子は叫んだ。
「知るかよ、こっちが聞きたいよ」
佐藤然も唖然とした表情を浮かべた……昨夜は泥酔して、ほとんど記憶がない。
断片的な記憶では、熊谷玲子と食事をして、お酒を飲んで、彼女の機嫌が悪かったことだけ……
でも問題は、どうやってホテルに来たのか?さらに困ったことに、二人とも全裸だった。
熊谷玲子は自分の体を見下ろすと、下着すら身につけていなかった……
本当に狂ってる……
「佐藤然、この変態!人の弱みに付け込んで……」
「姉さん、俺が弱みに付け込むなら、あんたみたいなのは選ばないって」
「ふざけるな!私みたいな美人を狙ってたんでしょ。わざわざ食事に誘ってきたのも、そういうことだったのね。卑劣な男!」
「姉さん、天地神明に誓って、もし俺があんたを抱きたかったら、とっくにやってるよ。今みたいに年取って色褪せるまで待たないって」