「応援するわ、絶対に応援するわ。男性が好きでも構わないから、ただ一人でいいから孫を残してちょうだい。桑原家の血筋が途絶えないように。誰を愛そうと母さんは気にしないわ」
桑原勝は即座に冷や汗を流した……
「さすが実の母親ですね、携帯料金の特典でついてきた母親じゃないですよ」
「どうなの?最近好きな女の子でもいるの?」
「えーと……一人います」
「何をしている子?年はいくつ?どんな顔?写真はある?」桑原奥さんは即座に興味を示した。
「母さん……今はお話しできないんです。機会があれば、必ずお話ししますから」
「なんだか神秘的ね。まあいいわ。でも、もう若くないんだから、もう遊び半分はダメよ。会社のタレントたちとは、きっぱり縁を切りなさい。お爺様も言ってたでしょう。芸能界の人間は絶対に桑原家には入れないって」