第311章:私はあなたの理性が嫌い(3)

「知っていますよ。彼は以前南区で療養していて、私がまだ看護師長になる前で、毎日採血や注射をしていました。どうかしましたか?」

西尾聡雄に対して、青木岑は隠さずに状況を説明した……

「別に、ただ聞いてみただけです」うなずいて、西尾聡雄は仕事に向かった。

青木岑は熱いお風呂に入り、アイマスクをつけて、気持ちよく朝寝をした。

お昼の11時20分になって、熊谷玲子から電話がかかってきた。

「もう寝てないで、起きて。緑町通りのさくら和食店よ」

「はい、すぐ行きます」青木岑はぼんやりと起き上がり、身支度を整えて直接車を走らせた。

20分もかからなかった。

熊谷玲子はすでにたくさんの料理を注文して、彼女を待っていた。

二人が思う存分食べた後、熊谷玲子は買い物に行くことを提案し、青木岑は喜んで同意した。