「どうしたの?気に入らない?」
「好きか嫌いかは誰からもらったかによるわ。桑原勝、桑原家の皇太子様なんだから、こんなファンを失うようなことはやめてよ。どうしてそんなに私にこだわるのか分からないけど...とにかく、今のあなたは私の仕事と生活の邪魔になってる。もうやめてください」
「青木岑、僕が花を贈るのは...贈るのが好きだからだ」桑原勝は最後まで「好きだ」という言葉を口にすることができなかった。
自分が青木岑のことを好きになってしまったことは分かっていたが、そんな率直な告白は少し恥ずかしかった。
「あなたが贈るのが好きだからって、私が受け取らなきゃいけないの?おかしいでしょ?言っとくけど、このままだとあなたのランボーに傷つけるわよ」
「どうぞご自由に」桑原勝はさらに楽しそうに笑った。