第394章:一夕驚変(4)

電光石火の間に、西尾聡雄が飛び出して、青木岑を守り、小蛇が西尾聡雄の腕に噛みついた。

幸い秋で、朝は少し涼しく、西尾聡雄は薄灰色の長袖カジュアルシャツを着ていた。

小蛇は直接肌に噛みつかなかったため、力が少し弱まった……

西尾聡雄は、もう一方の手で慎重に小蛇の急所を掴み、ゆっくりと地面に置いて、急に手を離した。

小蛇は驚いたようで、尾を振りながら一瞬で草むらに逃げ込んでいった……

「噛まれたわ、見せて」青木岑は顔色を変え、西尾聡雄の袖をめくり上げた。

二列の歯形がはっきりと見え、血が徐々に流れ出していた……

「私のせいで噛まれたのよ。まず瘀血を絞り出すわ。少し痛いかもしれないけど、我慢して」そう言って、青木岑は両手で強く押し絞り、血が止まらずに流れ出た。

「毒を吸い出すべきじゃないの?ドラマではそうやってたよ」西尾聡雄が提案した。