第393章:一夜の激変(3)

青木岑は彼がまた神秘的な遊びを始めたことを悟り、前方にまた何か素敵な驚きが待っているに違いないと思った。

約三里の山道を歩いた後、青木岑は目の前の絶景に息を呑んだ……

小道の両側は黄色い葉で覆われていた。白樺の木は秋になると、一面黄金色に染まり、とても美しかった。

しかし三里先に進むと、黄色が突然深紅に変わった……

まるで魔法をかけられたかのように……

「すごい、なんて美しいの……」青木岑は周りの紅葉を見回しながら、まるで童話の中にいるような気分だった。

西尾聡雄は木々を見上げながら言った。「これらはカエデの木です。毎年秋になると半月ほど深紅に染まり、とても美しくなります。ホテルのスタッフに地元の人がいて、この話を聞かされました。私もいいと思い、この区域を買い取って紅葉観光地として開発することにしました。ただし、これらの木々の自然な状態を保つため、毎年十五日間だけ開放し、一日の観光客を二百人に制限しています。」