第436章:私のことを西尾奥さんと呼んで(6)

「だからこの話題にこだわるつもりなの?」

「子供が生まれるまではね……」

青木岑:……

「はいはい、あなたの勝ちよ」彼女は西尾聡雄の図々しさと可愛らしさに、もう何も言えなくなっていた。

食事の後も、相変わらず西尾聡雄が皿洗いをする。青木岑は自分には家事の才能が本当にないと感じていた。少なくとも西尾聡雄の前ではそうだった。

床掃除も彼ほど早くできないし、皿洗いも彼ほどきれいにできない。

料理も彼ほど美味しく作れない。もちろん、洋食に限ってだが。

だから、彼女の西尾様は本当に完璧な万能夫で、リビングルームでもキッチンでも活躍できる。

西尾聡雄が全ての家事を終えると、青木岑とソファーで退屈なアニメを見ていた。

二人でポテトチップスを食べながら、雑談をしていて……

「ねえ、お母さんは私のことを一生恨むつもりなのかしら?」