第461章:命がけの大逃亡(1)

後続の車がどんどん迫ってきて、青木岑はアクセルを踏み込み、さらにスピードを上げた……環状高速道路で時間を稼ぎ、ぐるぐると彼らを引き回して、佐藤然の部下が来るのを待てば、すべて安全になるはずだと考えていた……

市本部刑事課

「急いで、位置を特定しろ」佐藤然は青木岑からの電話を受けて非常に焦っていた。西尾聡雄が家にいないのに、青木岑に何かあったら、親友にどう説明すればいいのか。しかも青木岑が直接電話をかけてきて助けを求めているのだ。

「佐藤隊長、特定できました。南環状線です」

「第一分隊は私と行動を共にする。すぐに救助に向かう。第二分隊は反対側から包囲して、犯人たちの退路を断て……第三小隊は待機。緊急事態になったら即座に支援に入れ」

「はい、隊長」

「出発する」

その後、佐藤然率いる第一分隊が出発し、南環状線に向かって急行した。パトカーが先導し、非常にスムーズに進んでいた。