リビングは広々として明るく、天井には3メートルの高さのシャンデリアが吊り下げられており、すべてがクリスタルで非常に豪華でした。
リビング全体が昼間のように明るく照らされ、このシャンデリアは1階から3階まで直接貫いていました。
五つ星ホテルのロビーのデザインとほぼ同じで、最も重要なのは周囲の壁が円形で、高級な壁紙が質の良い木材に貼られ、壁にはヨーロッパの名画が所狭しと飾られており、まるでルーブル美術館のような雰囲気で、完全にヨーロッパの宮廷デザインでした。
最も重要なのは、青木岑がドアがどこにあるのか見当たらないことでした。2階と3階にはどこから上がるのでしょうか?
「ドアを探しているの?」
「うん」青木岑は頷きました。
「ドアは隠しドアになっているんだ。ほら、両端の風景画だよ。軽く押せば開くんだ」
そう言って西尾聡雄は近づき、一枚の絵を軽く押すと、本当にドアがありました。これは驚きでした。
青木岑は不思議の国のアリスになったような気分でした……
「このデザイン素晴らしいわ。あなたのアイデア?それともデザイナーのアイデア?」青木岑は興奮して尋ねました。
「どう思う?」西尾聡雄は軽く笑いながら、青木岑の手を引いて案内を続けました。
キッチン、ゲストルーム、主寝室、バスルーム、さらにはホームシアター、ビリヤード室、ヨガルーム、ピアノルーム。
各部屋にはそれぞれ独自の内装スタイルがあり、寝室だけでも地中海スタイル、シンプルヨーロピアン、ミックススタイル、モダンなどがありました。お茶室は中国風の内装で、中には高級な古筝や上等な茶器もありました。
すべてが揃っていました……
青木岑は突然、ここは新居というよりも博物館のようだと感じました。
最後に西尾聡雄は彼女を2階の赤ちゃんルームへ案内しました。
男の子の部屋は空色で、青空と白い雲の壁紙、ベッドは海賊船の形で、インテリアもトランスフォーマーやロボット、ウルトラマン、スパイダーマンなどのスーパーヒーローでした。
女の子の部屋はピンク色で、音符と月の壁紙、ベッドは円形で、ピンクのカーテンが付いており、とても夢のようでした。
部屋には、バービー人形、クマのぬいぐるみ、ブタちゃん、アリのぬいぐるみなどが置かれており、とても可愛らしかったです。