第488章:派手に生きる(8)

南山城、遊園地、虹の噴水……

西尾聡雄は青木岑の女の子としてのプリンセスドリームを一生懸命叶えようとし、彼女を大きな幸せの中に浸らせた。

情事の後、青木岑はお風呂に入り、出てきた時には夜食が用意されていた。

200平米の主寝室のテーブルには、キャンドルディナー、ステーキ、フォアグラ、キャビア、ボストンロブスターなど、贅を尽くしたものが並んでいた。

そして、可愛らしい誕生日ケーキもあり、そのデザインはナースキャップをかぶった漫画の女の子で、青木岑にそっくりだった。

西尾聡雄は86年のラフィーを手に持ち、青木岑に向かって軽く掲げ、「お前、もう12時だよ」

「それで?」青木岑は髪を拭きながらバスルームから出てきた。

「だから……お誕生日おめでとう」西尾聡雄は優しい笑みを浮かべた……