第482章:派手に生きる(2)

「五、四、三、二、一……始め」関口遥が携帯に向かって号令をかけた。

高架橋の両側から、突然パンパンパンという音が響いてきた……

青木岑は驚いて、自分の車のタイヤがパンクしたのかと思った……

顔を上げてみると、高架の両側で花火が打ち上げられていた……

赤、青、緑、紫、ピンク、とにかく、色とりどりでとても綺麗だった。

花火が開くたびに文字が浮かび上がり、それらを合わせると「お誕生日おめでとう」という文字になった。

青木岑はゆっくりと車を走らせ、彼女の車が通る場所では次々と花火が打ち上げられた。

まるで彼女のために用意されたかのように……

最初は西尾聡雄からのサプライズだと思ったが、西尾聡雄が17日に行動を起こすはずがないと考えた。

明日が誕生日で、今日はまだ深夜を過ぎていないのだから、これは誰のしわざなのか?彼女のために用意されたものなのか、それとも偶然なのか?