「今回の賭神の夜は知能を試されるからね」
「つまり、私の知能を試そうってこと?」青木岑は笑いが止まらなかった。
「違うよ、僕は君の知能を自慢したいんだ。世界中に僕の妻がどれだけ凄いか見せたいんだ」
「へへ...そのお世辞は九点あげるわ。残りの一点は調子に乗らないようにね」
「ということは...承諾してくれたの?」
「でも三日三晩は長すぎるわ。仕事に支障が出るじゃない」青木岑はまだ少し気が進まない様子だった。
「もう吉田信興に電話しておいたよ。断る勇気なんてないはずさ」
青木岑:……
「あなた、吉田院長をそんな風に脅すのはどうかしら?私にいじめられたりしないかしら?」
「もし君をいじめるようなことがあれば、吉田信興は院長を続けたくないってことだな」西尾聡雄はゆっくりと言った。