しばらく愛し合った後、西尾聡雄はようやく青木岑を離してあげた……
青木岑は先ほどの二人の様子があまりにも大胆すぎたと感じていた。もし誰かが入ってきて見たら、お祖母さんの家まで恥をかくことになるのではないか。こういうことは家に帰ってからすべきではないのか?
恥ずかしさで赤くなった青木岑の顔を見て、西尾聡雄は口角を少し上げた……
「お前、仕事頑張れよ。俺は先に行くから」
「もう行くの……?」青木岑は少し名残惜しそうだった。
「お前は仕事中だし、ずっとここで邪魔するわけにもいかないからな」そう言って、西尾聡雄は微笑みながら立ち上がった。
青木岑は黙って彼の後ろについて行き、小さな手が彼の大きな手の中に握られていた。
盗撮された写真について、西尾聡雄は青木岑に話さなかったし、彼女に尋ねもしなかった。なぜなら、彼は自分の妻を百パーセント信頼していたからだ。