「私の可愛い坊や...あなたは芸能界でどれだけの年月を過ごしてきたの?まだその暗部が見えていないの?私から言わなければならないの?用心に越したことはないわ。今回の南区への来訪は極秘事項よ。もし暴露されたら、あなたの芸能活動に支障が出るわ...」
「分かってます」
青木岑は坂口晴人を送り届けた後、家に戻ったのは午前9時半だった...
西尾聡雄は日中会社で忙しいため、まだ帰っていなかった。二日間も西尾様に会えていないので、本当に会いたくてたまらない。
電話を手に取ろうとした時、ちょうど彼からビデオ通話がかかってきた。
青木岑は電話に出て、甘く微笑んで「こんにちは、西尾様」
「仕事終わった?」
「うん、今帰ったところ」
「今日はどうしてこんなに遅いの?」
「うん...職場で少し用事があって、いくつか処理することがあったの」