「必要ありません」青木岑はきっぱりと断った。
「いいじゃないか、チップは取らないよ」西尾聡雄は笑いながら言った。
そして青木岑が何か言う前に、その滑らかなネグリジェの中に手を滑り込ませた……
青木岑は全身の細胞が震えるのを感じた……西尾聡雄はいつもベッドの上で、その下品な本性を存分に発揮する。
結婚して長い間、何度も経験してきたけれど……
西尾聡雄の情熱的な態度に、青木岑はまだ自分が初々しい少女のように感じる。
恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい……
大事なことは三回言う……
「チップを取らなくても要りません」青木岑は体を反転させ、西尾聡雄の手を払いのけた。
拒みながらも誘うような笑みを浮かべて……
西尾聡雄は手を制止されても諦めず、頭を下げて青木岑の敏感な耳の後ろと首筋に口づけた。
「あなた狼なの?どうしていつも満足できないの……?」青木岑は溜息交じりに尋ねた。
「いや、僕は簡単に満足するよ。一度だけでいいんだ」
毎日一度?オーマイガー?青木岑が何か言おうとしたが、言葉が口から出る前に、西尾聡雄が全身で覆いかぶさってきて、青木岑の小柄な体をしっかりと包み込んだ……
夜も更け、二人は長い間愛し合った。
最後に、西尾聡雄は疲れ果てた青木岑を抱きかかえて風呂に入れ、そしてベッドまで運び、優しく抱きしめた。
「あなた、眠たい……」青木岑は子供のように、うとうとしながら小さな声で呟いた。
「じゃあ、寝なさい」西尾聡雄は手を上げて、彼女の清楚な顔を優しく撫でた。
目には相変わらず深い愛情が満ちていた……
青木岑は本当に疲れていたのか、すぐにうとうとと眠りについた。
西尾聡雄は彼女の顔に置いていた手を、平らな腹部まで滑らせた。
近いうちに、ここに二人の愛の結晶、可愛いBABYができるかもしれないと思うと。
幸せで胸がいっぱいになった……
もし男の子なら、自分のように強い男になって、一緒にママを守ってほしい。
もし女の子なら、姫様のように甘やかして、天まで可愛がって、将来は世界を支配するくらいになってほしい。
西尾聡雄は思った。男の子でも女の子でもいい、青木岑と自分の子供なら、どちらも深く愛するだろうと。
市の中心部あるナイトクラブのVIP個室にて