「安心して、わざとあなたを調べたわけじゃないの。たまたま知っただけよ。とにかく...あなたに興味があるの」
「それで?」
「だから...私と友達になってもらうわ」中島美玖は威圧的に言った。
「まるで選択の余地がないみたいね。これって脅迫?」青木岑は笑った。
「もちろん脅迫よ。私と友達にならなきゃダメ」
「どうして?」
「私と同じように賢い人と友達になりたいからよ」
「中島さんって謙虚じゃないのね」
「なぜ謙虚にならなきゃいけないの?賢いものは賢いのよ。これは事実だわ」
「あー...そう」
「じゃあ、承諾してくれたの?」中島美玖は期待に満ちた表情で青木岑を見つめた。
「うん」青木岑は頷いた。
すると、中島美玖がバッグから何かを取り出し、彼女の机の上に置いた。
「プレゼントよ。25年間で初めての友達への贈り物として」