第147章:人気者は非が多い(7)

「分かってます……ただ、公表すると西尾聡雄の妻というレッテルを貼られて、これからは平穏な生活が送れなくなるかもしれないと思って」青木岑は、このニュースが広まれば、爆発的なニュースとなり、大きな波紋を呼ぶだろうと考えた……

「レッテルなんてどうでもいい。大切なのは、君が僕の妻だということ。これは事実だろう?」西尾聡雄は笑いながら言った。

「そうね」青木岑は頷き、西尾聡雄の言葉にも一理あると感じた。

「数日後にGK三十周年パーティーがあるから、そこで君は僕の妻として出席すればいい……ねぇ、普段は控えめな君だけど、たまには派手にアピールするのもいいんじゃない?……結局のところ、君の夫に邪な気持ちを持っている女たちに諦めてもらわないとね」

「ふん……私に邪な気持ちを持っている人たちに諦めてもらいたいんでしょう?」