第132章:派手に公表した恋愛関係(2)

特に堅物の奥様である小林紅は「あなたも面白い子ね。お兄さんはまだ結婚もしていないのに?」

「兄さんのような立場の人なら、女が次から次へと押し寄せてくるわ。結婚前に子供ができても当然よ。だって私たち青木家は大きな家柄だから、子孫を残すのは当然でしょう」

「はは……そうだな、お前もようやくいいことを言ってくれた。我が青木家は今後ますます繁栄するだろう」青木源人は大変喜び、酒杯を取って一口飲んだ。

青木重徳は興味深そうにワイングラスを持ち、青木岑の目を見つめた……

「最近、兄さんはとても疲れているようだ……子作りはまだ難しいかもしれない。しばらくして体調を整えてから、妹の言葉通りになればいいね」

その間、みんなも用意した贈り物を渡した……

「重徳よ……今のあなたの立場ではフェラーリやマセラティはもう相応しくない。父さんがベントレーに替えてやろう」老人はベントレーの車のキーを差し出した。

「ありがとう、父さん」青木重徳は微笑んで、車のキーを手に取って弄んだ。

老人はかなり気前がいいようで、最上級のベントレーを贈るなんて……本気で投資したようだ。

この甘い餌の裏には、どんな罠が仕掛けられているのだろうか?

小林紅は鍵束を取り出してテーブルの上に置き、振り向いて……

そして静かに口を開いた。「北新都市の桜花園マンションで別荘を一軒買ったわ」

「母さん……やっぱり私のことを一番愛してくれてるわ。私が桜花園マンションのあの土地を気に入ってたって知ってたのね。これで将来結婚したら新居にできるわ」青木重徳は笑って言った。

小林紅の目には深い愛情が溢れていた……

青木重徳は実子ではないが、実子以上の存在だった。この数年間、母子の関係は極めて良好だった。

神谷香織は青木隼人の腕を軽く叩いて、何かを促すように……

青木隼人は気が進まない様子で紙袋を取り出し、差し出した。「兄さん、お誕生日おめでとう。今は貯金が少ないから、ベルト一本しか贈れないけど」

「ありがとう、隼人」

青木重徳は袋を受け取ったが開けなかった。しかし青木岑はブランドのロゴを見て、それが7、8万円する高級ベルトだと分かった。

神谷香織は錦箱を取り出して微笑んだ。「腕時計は十分お持ちでしょうけど、他に何を買えばいいか分からなくて、婉子と相談して一緒に買ったんです。お気に召すかしら?」