第142章:人気者は非が多い(2)

中島美玖は尋ねた。「申し訳ありませんが、あなたの家柄や財産、ご両親の仕事には全く興味がありません。結婚は二人の問題です。私はあなた自身のことだけを気にしています。今回あなたとお見合いすることになったのは、あなたのプロフィールにIQが115だと書いてあったからですが、本当ですか?」

「はい、その通りです」眼鏡の男は頷き、少し優越感を感じているようだった。

「よろしい。では、三つの問題を出しますので、解いてみてください」

「あぁ...問題まで出すんですか...」青木岑は中島美玖の言葉を聞いて、小声で呟いた。

「問題を出さなければ、その高いIQが自称なのか、誰かに認定されたものなのか、分かりませんよ。最近は詐欺師も多いですし...」

青木岑は中島美玖の言葉を聞いて、なるほどと思った...

そこで彼女は黙々とアイスクリームを食べながら、中島美玖がこのお見合い相手にどんな問題を出すのか見守ることにした。

なかなか面白そうだ...

「こんな線香があります...太さが均一ではありません。昔は線香で時間を計っていて、例えば一本の線香が一時間かかるとします。でも線香の太さが均一でないと、燃える速さにムラがあって、半分燃えた時が本当の30分とは限りません。この不均一な太さの線香で、正確な30分を計るにはどうすればいいでしょうか?」

中島美玖が問題を出し終わると、眼鏡の男は呆然としていた...

彼は中島美玖が「木の上に猿が7匹、地面に猿が1匹、全部で何匹?」のような頭の体操問題を出すと思っていた。

しかし中島美玖の出題を聞いて、懸命に考えても答えが出てこなかった...

「もう1分経ちましたよ。分かるんですか?」中島美玖は腕時計を見て、少しイライラした様子で言った。

「もう少し時間をください、考えています」眼鏡の男は焦っていた。

実は彼はスマートフォンで検索したかったのだが、向かいに座る二人の女性が見ているので無理だった。

このとき、中島美玖は青木岑を見て、「あなたが教えてあげて。私もう我慢できない」

青木岑はアイスクリームを食べるのを止めて、落ち着いた様子で言った。「実はとても簡単です。線香の両端に火を付けるんです。両端の火が出会う場所は真ん中とは限りませんが、出会う時間は必ず一本分の半分、つまり30分になります」