第152章:心配していた事が起きた(2)

時には多くの人があなたがどれだけ高く飛べるかに注目しますが、あなたがどれだけ疲れているかに気づく人は少ないものです……

桑原勝の「大丈夫?」という一言に、青木岑は本当に感謝しました。

「私は大丈夫よ」

「気にしないで、批判に耐えられるほど、称賛にも耐えられるものさ」

桑原勝までが心の癒しを説き始めるなんて……

青木岑は微笑んで……

「安心して、私の心は強いわ。公表した時から、こういう状況になることは予想していたの」

「西尾聡雄は今回ちょっと考えが足りなかったな。結婚を隠しておくのは良かったのに。なぜ公表する必要があったんだ?わざと君にバッシングを招くようなものじゃないか」

桑原勝は西尾聡雄の今回の行動が全く理解できませんでした。本当に青木岑を愛しているのか、それとも傷つけているのか。