第153章:心配していた事が起きた(3)

「私は諸葛孔明じゃないんだから、いちいち私の意見を聞くなよ」と桑原勝は携帯をいじりながら冗談めかして言った。

「青木岑さんの豪門入りの道のりは本当に波乱万丈だね……このお姑さんは対応が難しそうだ。君の伯母さんの方がずっと話しやすそうだよ」

「そうだよ…母さんが言うには、孫さえ産んでくれれば、その後は好きにすればいい。男と付き合おうが何しようが構わないって」

「プッ……やっぱり桑原家は開明的だよね。西尾家も大きな家柄だけど、桑原家には及ばないよ。やっぱり桑原爺さんが軍の首長だったからね……それなのに、桑原家の家風は本当に寛容だよね。うちの方が厳しいくらいで、羨ましいよ」と関口遥は正直に言った。

桑原家の子育ての方針は放任主義だった……

この世代は桑原勝一人しかいないから、甘やかされ放題で、どんなに無責任なことをしても、桑原家は制止しなかった。