第201章:才能を輝かせて(1)

本来は桑原勝の冗談のからかいだったが、中島美玖は顔を赤らめた……

「二人とも私たちをからかってるんだね……」関口遥はにこにこしながら桑原勝と青木岑を見た。

「さあ、乾杯しよう……こんな偶然の縁を祝して」桑原勝は立ち上がってグラスを持った。

青木岑も立ち上がった……

「今日はとても楽しかった、来てくれてありがとう」中島美玖は笑顔を見せ、特徴的な八重歯を覗かせた。

青木岑の気持ちもだいぶ軽くなった……

よかった、中島美玖が自らこの状況を立て直してくれた……

食事が終わったら帰るつもりだったが、中島美玖がどうしても帰さなかった。

客が帰った後、中島美玖と関口遥は私服に着替えた……

そして四人で夜食を食べに行くことにした……

ところが車に乗ったとたん、中島美玖の電話が鳴り出した……