第215章:私のブライズメイドになって(5)

「うん」西尾聡雄は頷いて、否定もしなかった。

「うわぁ...これだけの費用がかかるなんて...お金持ちは気ままだわ」

「そこが分からないんだね。彼らは多く使うけど、それ以上に稼げるんだよ。今回は映像部門の布石を打っているんだ...式典が終われば、GK映像はほぼ一気に有名になる...利益の可能性は無限大だよ。西尾は商人だから、損する商売はしないさ」

佐藤然の分析は完全に正確で、青木岑と西尾聡雄はただ微笑んで、特に何も言わなかった。

熊谷玲子は目を輝かせた。「そうね、私どうしてそれに気付かなかったんだろう」

「だから君は典型的な髪は長いけど見識が短いんだよ」佐藤然は皮肉った。

熊谷玲子はすぐに白眼を向け、反論した。「私が髪は長くて見識が短いなら、あなたは?髪が短くて見識はもっと短いでしょ?頭が単純で手足が太い、そんな男は豚みたい」

「君だって私よりマシじゃないよ...典型的な、腰が太くて足が短くて、******丸顔」佐藤然は反論した。

「あなた...!」熊谷玲子は即座に言葉に詰まった。

「二人とも人身攻撃して、実は密かに進展している事実を隠しているんじゃない?」青木岑はくすくす笑った。

「相思相愛って、あなたたち二人のことでしょ?」西尾聡雄も落ち着いて見ながら話した。

「でたらめ言わないで。誰が彼と相思相愛よ...愛なんてないわ。殺したい気持ちならあるけど」熊谷玲子は説明した。

「だからそんな毒婦は...嫁に行けないんだよ。一生独身おばさんになる覚悟しておきな」

「うるさい!あなたこそ独身おばさんよ。私が嫁に行けないなら、毎日あなたの家の窓によじ登って、取り憑いてやるわ」

「すまないけど、私の家は26階だよ...強風で吹き飛ばされそうだね」佐藤然は得意げに言った。

食事の度に、この二人のお笑い芸人がいれば、雰囲気は必ず最高潮に達する...

唯一の良い点は、二人がどんなに騒いでも怒らないことで、熊谷玲子はかなり図太い性格の女性だった。

些細なことで怒ることもなく、神経質でもない...

だからこの数人は一緒にいる時間が多く、みんなとても楽しく過ごしていた...

その後、熊谷玲子は数人で食事をしている写真を同窓会グループに投稿した。

「青木家にいるの?」誰かが尋ねた。