第215章:私のブライズメイドになって(5)

「うん」西尾聡雄は頷いて、否定もしなかった。

「うわぁ...これだけの費用がかかるなんて...お金持ちは気ままだわ」

「そこが分からないんだね。彼らは多く使うけど、それ以上に稼げるんだよ。今回は映像部門の布石を打っているんだ...式典が終われば、GK映像はほぼ一気に有名になる...利益の可能性は無限大だよ。西尾は商人だから、損する商売はしないさ」

佐藤然の分析は完全に正確で、青木岑と西尾聡雄はただ微笑んで、特に何も言わなかった。

熊谷玲子は目を輝かせた。「そうね、私どうしてそれに気付かなかったんだろう」

「だから君は典型的な髪は長いけど見識が短いんだよ」佐藤然は皮肉った。

熊谷玲子はすぐに白眼を向け、反論した。「私が髪は長くて見識が短いなら、あなたは?髪が短くて見識はもっと短いでしょ?頭が単純で手足が太い、そんな男は豚みたい」