「決めました」
「どの科?」実は吉田院長も青木岑の選択を楽しみにしていた。
「神経内科です」
「はっはっは、よし、やはり君を見る目を間違えていなかった。内田部長が聞いたら喜んで眠れなくなるだろうな」
吉田院長は上機嫌で、爽やかに笑った……
「これは私の一方的な選択です。神経内科についてまだ不慣れな部分が多いので、試験に合格できるかどうかわかりません。もし恥をかかせてしまったら、どうか叱らないでください」
「君の能力は皆が認めているところだ。頑張りなさい。できるだけ早く試験を受けられるよう手配しよう」
「吉田院長……」
「何かな?」電話を切ろうとした時、青木岑が突然言った。
「吉田秋雪はシカゴでどうですか?」
「まあまあだよ。行ったばかりだから慣れるのに時間がかかるだろうが、両親もいるから安心だ」