第267章:あなたたち二人は同盟を組むべき(7)

「私がなぜ無償であなたを助けなければならないの?私はレイフェンじゃないわ。条件があるわ」と青木岑は一言一言はっきりと言った。

「どんな条件?」

「良い母親になること。坂口晴人の母親として、責任ある母親になること。彼に謝罪して、許しを請うこと...そしてちゃんと彼の面倒を見て、これまでの年月の埋め合わせをすること」

「何ですって?」小西順子は呆然とした。

「どう?難しい?できないの?できないなら、もう話し合う必要はないわ。あなたの下の息子のことは私は関知しないし、運命に任せればいいわ」

そう言って、青木岑は立ち上がって去ろうとした...

小西順子は彼女の行く手を遮った...

「行かないで、承知します。どんな条件でも承知します。勝を助けてくれさえすれば」

青木岑は切なく小西順子を見つめた...

「同じあなたの息子で、同じお腹から生まれたのに、なぜ坂口晴人にはそんなに冷たくて、この下の息子にはこんなに優しいの?」

坂口晴人がうつ病になるのも無理はない。この女に出会えば誰だって発狂するだろう...

なぜ同じ息子なのに、こんなにも差があるのだろう?

「私も...事情があるんです...」小西順子は強い女の様相を一変させ、涙を浮かべた。

「こうしましょう。一度帰って考えてみて、私の条件を受け入れるかどうか決めてください」

「いいえ、今すぐお答えします。承知します。すぐに勝を入院させてもらえませんか?もう透析の費用が払えないんです...多くの病院が私たちを受け入れてくれなくて、もう行き場がないんです...そうでなければ、晴人のところにも行かなかったんです」小西順子は話しながら泣き出した...

「泣かないで...」

「いいえ、お願いです。勝を助けてください。まだ13歳なんです。人生はこれからなのに」

そう言って小西順子は青木岑の前に両膝をついた...

これは青木岑が予想していなかったことだった。彼女は小西順子が道理の通じない強い女だと思っていた。

実際そうではあったが、下の息子のためならすべての尊厳を投げ捨てる覚悟があった...

「立ってください...」

「必ず勝を助けてください」小西順子は青木岑の足にしがみつき、激しく興奮しているようだった。

「必ず助けます。あなたが約束を守ってくれるなら」