「奥さん、やっぱりやめておこうか。神様が行かせてくれないような気がする」
西尾聡雄は、成功する確率がほぼゼロだと言わんばかりだった……
結果、コインは裏面が上を向いて落ちた……
青木岑は正々堂々と言った。「ほら見て、これは天意よ。私のせいじゃないわ」
「うん」西尾聡雄は頷いた。
そのとき、細川詩からまた電話がかかってきた……
青木岑は率先して西尾聡雄の携帯を取って出た……
「もしもし?」
「青木さん、もう出発した?私は席を予約したんだけど……」
「申し訳ありません、細川さん。私と主人は最近赤ちゃんを作ろうと思っていて、とても忙しくて……行けなくなりました。ご理解いただければと」
言い終わると、細川詩の返事を待たずに、青木岑はパンと電話を切った。
西尾聡雄は笑いながら青木岑を見た。「じゃあ、今は君が上?それとも僕が上?」
「あ、それは細川詩をごまかすための言い訳よ。本気にしたの?」
「奥さん……約束は守らないとね……将来子供にどう教育するの?だから……実践しないと」
言い終わると、西尾聡雄は青木岑をお姫様抱っこして、二階へ向かった……
「でも、まだ日が暮れてないわよ……」
「それは関係ないよ……」
「でも生理がまだ終わってないの」
「また嘘を……君の生理のことは僕の方が詳しいよ。昨日の夜に終わったじゃないか」
青木岑:……
「西尾聡雄、私を降ろす勇気あるの?」
「いいよ、終わったら降ろすから」
「あっ……」
西尾家の夫婦は、夕食も終わらないうちに、まず激しい運動をした。
その後、二人でシャワーを浴びに行った……
青木岑が出てきたとき、西尾聡雄はすでにステーキとフルーツサラダを作っていた。
とても魅力的な色合い……
「ねぇ、あの細川詩って、あなたのことが好きなんじゃない?」青木岑はソファに寄りかかりながらスマホを弄りながら聞いた。
「まさか、何年も会ってないんだし」
「じゃあ、なんで私たちにしつこく連絡してくるの?」
「国内に友達があまりいないからかもしれないね」西尾聡雄は推測した。
「そうかもね……そうでなければいいけど。恋敵になりたくないわ」
「どうして?」
「だって、彼女は手ごわそうだもの……」
「はは……余計なことを考えないで、こっちに来て食べなよ」
とあるナイトクラブにて