第283章：桑原様、紅顔に怒りを発す（3）

青木岑は緊張しながら職員について行った……

丸一日、朝から夕方まで、昼休みはたった1時間だけ。

青木岑は水を少し飲み、パンを少し食べただけで済ませた。

一日中ここから出ることはなく……携帯も消音状態で、一切の電話にも出なかった。

なぜなら、これは彼女にとってあまりにも重要だったから……

午後3時、試験官は青木岑を人気のない冷蔵庫室に連れて行った。

年配の主任試験官たちが、慎重に彼女を見つめていた。

「以前、解剖の経験はありますか？」

「はい、学生の時に実験で経験しましたが、一人でやったわけではなく、他の多くの学生と一緒でした」

「一人で解剖したことは？」

「まだありません」

「では、一体の解剖にどのくらい時間がかかるか知っていますか？」試験官が尋ねた。

「はい、大体1時間から3時間程度で、優秀な人ならもう少し短くなると思います」

「よろしい。では始めてください。こちらに男性の遺体があります。全身解剖をお願いします」

「あの……先生、質問してもいいですか？私は神経内科を受験しているのですが……人体解剖とはあまり関係ないように思うのですが」

「その通りです。ただ、吉田院長があなたを天才だと推薦してくださった時、主任試験官たちは皆、吉田院長が強く推薦する天才とはどんな人物なのか見てみたいと思ったのです。そのため、この課題は追加のものです。拒否することもできます……」

青木岑は黙って聞いていた……

ここまで話が進んで、今さら拒否すれば、吉田院長の顔に泥を塗ることになるだろう。

第一病院と南区の複数の主任が共同で推薦するという、前代未聞の態勢。

青木岑が今、臆病者のように拒否すれば、皆の期待を裏切ることになるのではないか。

そこで彼女は頷いて、「拒否しません。やらせていただきます」と答えた。

「よろしい。では始めてください」

そう言って、試験官は部屋を出て行った……

計時開始……

明るいガラス越しに、青木岑は一人で冷蔵室に入り、白い手袋をはめた。

窓の外には、4人の主任試験官と1人の試験官……

5人が座って、じっと青木岑の解剖を見守っていた……

距離は近く、皆はっきりと見ることができた……

「この若い娘にできるでしょうか？皆さんはどう思われますか？」ある先生が尋ねた。