「この薬は私が作ったものです」水野日幸は彼女を見つめながら言った。
彼女が今後作る美容製品は、将来発売される際に女優の宣伝協力が必要になるので、当然彼女には隠し事はしない。
工藤沙織は信じられない様子で彼女を見つめた。「あなたが作ったの?」
なんてこと!
彼女はどんな天才に出会ったのだろう。スタイリングはもちろんのこと、美容効果のある神薬まで作れるなんて、なんて凄いんだろう。
そう!
彼女がくれた美容養顏丹は、まさに神薬だった。服用してたった半月で、肌が目に見えて若返り、しわが減って、肌がキュッと引き締まり、コラーゲンまで戻ってきたような感じがした。
「沙織姉、安心して。絶対にお薬は切らさないから」水野日幸は微笑んで、話題を変えた。「でも、姉さん、秘密にしておいてね」