第220章 いくら聞いても飽きない

長谷川深は少女が恥ずかしさのあまり怒る様子を見て、まさに葛生が言った通り、女の子は丸みを帯びていると言われるのを嫌がるものだと思い、低く笑いながら言った。「丸くて艶やかというのは、君がますます綺麗になっているという意味だよ。」

彼が初めて少女に会った日は、彼女が曽我家から追い出された日で、青白く痩せていて心配になるほどだった。

幸いにもこの数ヶ月で、少女はますます活発で可愛らしくなり、小さな顔にも目に見えて血色が良くなり、丸みを帯びて綺麗になり、見ているだけで人を幸せな気持ちにさせた。

水野日幸は傲慢げに顎を上げ、一言の褒め言葉で舞い上がり、少しも謙虚さを見せずに言った。「私はもともと綺麗よ。」

長谷川深は低く笑い声を漏らし、その笑みには喜びが溢れていた。すると少女の頭の上に、突然オレンジ色の毛むくじゃらな小さな耳が二つ現れた。