柴田玉平は見ていて心が喜び、目を見張るばかりだった。少女は何でもできるようだった。
老人と少女の二人は、土を掘り返し、土を耕し、花を植え、水をやり、昼まで忙しく働いた。
柴田玉平は少女を笑顔で見つめながら「疲れたかい?」と尋ねた。
水野日幸は頷いて「疲れました」と答えた。
「疲れたのが当然だよ。君は疲れを知らないのかと思っていたよ!」柴田玉平は目に愛おしそうな色を浮かべて「ご苦労様。さあ、食事にしよう」
水野日幸は素直な娘で、特に尊敬すべき老人を前にしては、朝から今まで、彼の意図するところも大体理解していた。
柴田家の料理人の腕前は素晴らしく、四品の料理と一つのスープ、肉と野菜のバランスが良く、栄養も均等だった。ただ味付けが少し薄めだったが、これも理解できた。結局のところ、お年寄りの食事なので、味付けは控えめにすべきだった。