第346章 仲が良い

曽我時助は午後、辻緒羽が国際クラスの生徒たちと一緒に授業をサボったと聞き、賭けの件に関係があると不安になり、早めに帰宅した。

リビングに着くと、書斎から厳しい怒鳴り声が聞こえてきて、血の気が引いて走り寄った。

「父さん、本当に僕じゃないんです。三番目の弟なんです。弟が僕に頼んできて、どうしても賭けを設定してほしいと。ご存知の通り、『笑江山』の件で、ずっと恨みを持っていて、この機会に面子を取り戻したかったんです。」

「三番目が頼んだからって?頼まれたからって何でも従うのか?」

「弟なんです。あんなに頼まれたら、どうしようもないじゃないですか?三番目は視聴率が絶対2%を超えないと言ってました。そうすれば儲かって、父さんも喜ぶはずだったのに。まさか視聴率が爆発するなんて誰が知るはずがありましたか。」