水野日幸は顔を真っ赤にして、どうやって立ち上がればいいのか分からなかった。でも、立ち上がらなければソファーを汚してしまうことは確実だった。
生理が突然始まってしまったのだ。立ち上がった瞬間、温かい液体がさっと流れ出てきて、彼女は顔をしかめながら彼を見つめた。「お兄さん、ごめんなさい!」
長谷川深は少女の顔が一瞬で真っ赤になり、困惑している様子を見て、何が起きたのか分からず、車椅子を転がして近づいた。
水野日幸は毛が逆立った子ウサギのように、突然彼を指差して大声で叫んだ。「あ...あなた、来ないで!」
長谷川深は焦って「どうしたの?どこか具合が悪いの?」
水野日幸は首を振った。
長谷川深は進むことも止まることもできず、焦りで声まで変わってしまった。「早く言って、どうしたの?」