特進クラスの生徒たちは誰も一言も言えず、その時は静まり返っていた。静寂が破られた後、それぞれ異なる表情で彼を見つめ、そして曽我時助の反応を窺っていた。
前学期に班長が大豆田様との絶交を宣言して以来、二人はほとんど接点がなくなった。しかし大豆田様は何事も気にしない性格で、時々近寄って二言三言話しかけたり、顔を合わせれば挨拶したりしていた。彼らはそれにも慣れていた。
みんなは、大豆田様が班長と和解したいのだろうと思っていた。十数年来の友人で、これほど親しい仲だったのだから、簡単に絶交なんてできるはずがないと。
しかし班長の態度は非常に断固としていて、大豆田様が何を言っても良い顔一つせず、相手にもしなかった。見たところ大豆田様が後悔して、この友情を取り戻そうとしているようだった。