部屋の中では、ベッドサイドの明かりだけが灯っていた。
藤田清輝はベッドから起き上がり、携帯の画面を見つめた。藤田清明からのメッセージで画面が埋め尽くされ、まだ次々と通知が点滅していた。
三弟:どうなってる?
三弟:どうだった?
三弟:一緒に寝たの?
三弟:手伝いに行こうか?
三弟:くそっ、長谷川深のやつ、死にたいのか!
三弟:人でなしめ!
三弟:くそくそくそ!!!!!
最初は状況を尋ねる内容で、長谷川深を罵り、怒りの絵文字を連発し、その後は執拗な着信履歴が続いていた。
三弟:二兄さん?
三弟:二兄さん?
三弟:二兄さん二兄さん二兄さん二兄さん!!
その後は、画面いっぱいに「二兄さん」と怒りの絵文字や記号が連続で表示されていた。
藤田清輝は返信した:様子を見てくる。
外は完全に静まり返り、リビングの明かりも消えていて、みんな寝ているようだった。